髪を無意識に抜いてしまう癖ではげる?抜毛症のリスクと生えてくるまでの期間【2026年版】

鏡の前でシェービングする男性(メンズスキンケアイメージ) 男性の悩み
この記事の結論
  • 無意識に髪を抜いてしまう癖は抜毛症(トリコチロマニア)と呼ばれ、ストレスなど心理的な要因が関係しているとされています。
  • 抜き続けることをやめれば、新しい髪が生えてくるまで2〜3ヶ月ほどかかるとされています。
  • 症状が続く場合は、皮膚科だけでなく心療内科などの相談も選択肢になります。
この記事について:subscage編集部が実際に、抜毛症・髪を抜く癖に関する医療情報を調査し、整理しています。

髪を抜く癖=抜毛症とは?

抜毛症(トリコチロマニア)は、
自分で毛髪を繰り返し引き抜いてしまう状態を指します。

無意識に行っている場合と、意識的に抜いている場合の両方があるとされています。

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髪を抜くとはげるって本当?

無理に毛を引き抜く行為は毛根周辺の組織を傷つけるため、
頭皮に微細な傷ができ、

赤みや腫れを伴う炎症につながることがあるとされています。
出血を伴うと、

傷口から細菌が入り込み炎症のリスクがさらに高まるとの指摘もあります。

抜いた部分はまた生えてくる?

抜き続けることをやめれば、
新しい髪が生えてくる可能性は十分にあるとされています。

一般的には2〜3ヶ月(60〜90日)ほどで新しい髪が生えてくるとされていますが、
個人差があります。

清潔感のある脱毛クリニックでの光脱毛セッション
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原因はストレス・不安とされている

正直な注意点:抜毛症は緊張感や心配事など、心が不安定な状態が続くことで引き起こされると考えられている精神的な要因が背景にあることが多いとされています。症状が重症化すると日常生活に支障が出ることもあるため、早めの相談が大切です。

こんな症状があれば要注意

抜毛症のサインとされるもの

  • 気づくと同じ部分の髪を触ったり抜いたりしている
  • ストレスを感じた時に無意識に髪へ手が伸びる
  • 抜いた部分だけ極端に薄くなっている
なめらかな肌の女性の腕(ムダ毛ケア後のイメージ)
なめらかな肌の女性の腕(ムダ毛ケア後のイメージ)

どこに相談すればいい?

頭皮の炎症など皮膚のトラブルが気になる場合は皮膚科、
癖そのものやストレスが背景にある場合は心療内科・精神科への相談も選択肢になります。

一人で抱え込まず、専門家に相談することが回復への近道とされています。

セルフケアでできること

意識してみたいセルフケア

  • 手が伸びそうになったら別の動作(握る、書くなど)に置き換える
  • ストレスの原因を紙に書き出して整理してみる
  • 睡眠・生活リズムを整える

毛根の状態でわかる3つのサイン

実は、抜けた髪の毛の根元を見ることで、
注意が必要な状態かどうかをある程度判断できます。

次の3つのサインに心当たりがないか確認してみてください。
毛根に「毛根鞘」と呼ばれる白っぽい膜がついていない場合、

髪がまだ十分に成長しきる前に抜けてしまった可能性があります。
毛根に血がついている場合は、毛穴や毛根そのものが傷ついているサインです。

頭皮から出血している場合は、
頭皮の血管にまで負担がかかっている可能性があります。

サイン 考えられる状態
毛根鞘(白い膜)がついていない 成長途中の毛が抜けている可能性。繰り返す場合は要注意
毛根に血がついている 毛穴・毛根へのダメージ。摩擦や引っ張りが原因のことが多い
頭皮から出血している 頭皮の血管への負担。無理に引っ張った際に起こりやすい
正直な注意点:これらのサインが頻繁に見られる場合は、自己判断で様子を見続けず、皮膚科や専門医に相談することをおすすめします。

治療法「習慣逆転法」とは?認知行動療法の一種

抜毛症の代表的な治療法として知られているのが「習慣逆転法(習慣逆反法)」です。これは認知行動療法の一種で、無意識に行っている抜毛行為に自分自身で気づき、別の行動に置き換えることで改善を図る方法です。

習慣逆転法の基本的な流れ

  • 自分がどんな時(ストレス・退屈・緊張など)に抜いてしまうのかを記録し自覚する
  • 抜毛の代わりになる別の行動(手を握る、物を触るなど)を用意しておく
  • 衝動が起きたタイミングでその代替行動に置き換える練習を繰り返す

症状が重い場合には、この行動療法に加えてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やクロミプラミンといった薬物療法が併用されることもあります。

抜いた部分が生えてこなくなるまでの期間の目安

「もう生えてこないのでは」と不安になる方も多いですが、多くの場合、抜毛の習慣が比較的早い段階で収まれば、時間の経過とともに自然に元の状態へ戻っていくとされています。

正直な注意点:一方で、抜毛の状態が10年以上といった長期にわたって続いてしまうと、毛根そのものがダメージを受け、毛が生えてこなくなる可能性も指摘されています。「そのうち治るはず」と自己判断で長期間放置するのではなく、症状に気づいた段階で早めに専門機関(心療内科・精神科・皮膚科など)に相談することが、将来の毛根への影響を防ぐうえでも重要です。

抜毛症は10代・女性に多い傾向

髪を抜く癖がやめられない「抜毛症」は、
実は特定の層に偏って多く見られることが統計で示されています。

男女比で見ると女性が大多数を占め、
年代別では10代・20代の若い世代に集中している傾向があります。

思春期や青年期はホルモンバランスの変化に加えて、
学業や人間関係の悩みなどストレスを受けやすい時期でもあります。

こうした要因が発症や悪化に関わっていると考えられています。

図解:抜毛症の男女比・年代別の傾向

女性88%
男性12%
10代約40%
20代約25%

治療の流れを図で見る

習慣逆転法の基本的な流れを図にしました。

①自覚する②代替行動を用意③置き換えて練習④継続で定着※習慣逆転法(認知行動療法の一種)の基本ステップ

治療法の比較表

治療法 特徴
習慣逆転法(行動療法) 抜毛の衝動に自覚的になり、代替行動に置き換える練習を重ねる
薬物療法(SSRI等) 症状が重い場合に行動療法と併用されることがある
カウンセリング ストレスや不安の根本原因にアプローチする

家族や周囲はどう接すればいい?

本人だけでなく、家族や周囲の接し方も回復に大きく影響します。
避けたい対応

  • 「何でそんなことするの」と問い詰める
  • 「早くやめよう」と急かす
  • 無理に抜毛の様子を聞き出そうとする
望ましい対応

  • 「自分を傷つけるほど悩んでいるんだね」と気持ちに寄り添う
  • 「言いたくなったらいつでも話していいよ」と話せる準備があることを伝える
  • 「ひとりで悩んでいるのではない」という安心感を伝え続ける
抜毛症は本人の意思だけでコントロールできるものではありません。
責めるのではなく、寄り添う姿勢が回復への近道になります。

どのくらいの人が経験している?発症率のデータ

抜毛症は決して珍しいものではなく、生涯有病率はおよそ0.6〜1%程度、
直近1年間でみると1〜2%程度という報告があります。

発症年齢のピークは10〜13歳頃とされ、
小学校高学年から中学生にかけての学童期に始まるケースが多い傾向にあります。

子供のうちは性差がはっきりしないものの、成人になると女性の割合が大きく増え、
報告によっては患者の約9割が女性というデータもあります。

項目 目安
生涯有病率 約0.6〜1%(およそ100人に1人前後)
直近1年の有病率 約1〜2%
発症のピーク年齢 10〜13歳頃
成人患者の性別比 女性が多数を占める傾向(報告により差はあるが女性優位)
「自分だけがおかしいのでは」と一人で抱え込んでしまう人も少なくありませんが、
実際には一定数の人が経験している状態であり、

適切なサポートを受けることで改善が期待できるとされています。

習慣逆転法の具体的な4つのステップ

抜毛症の治療で標準的に用いられる認知行動療法の技法に「習慣逆転法(Habit Reversal Training)」があります。
皮膚むしり症やチック症など、

無意識に繰り返してしまう行動全般に広く使われている手法で、
主に次の4つの要素で構成されています。

1. 行為の特定(セルフモニタリング)
どんな状況・感情・思考がきっかけで抜毛行為が起きるのかを記録し、自分のパターンを把握します。

2. 拮抗反応(置き換え行動)
抜毛したい衝動が起きたときに、両手を握る、ストレスボールを握る、編み物をするなど、髪を抜くことと両立しない別の行動に置き換える練習をします。

3. 刺激制御(環境調整)
抜毛行為が起こりやすい環境(鏡の前、テレビを見ている時など)を特定し、鏡を隠す、手袋をつけるなど環境側からも行為が起こりにくい工夫をします。

4. リラックス法の習得
深呼吸、瞑想、ヨガなど、ストレスや不安そのものを軽減する方法を並行して身につけます。

治療は認知行動療法と、
必要に応じた薬物療法を組み合わせた包括的なアプローチが基本となり、

数ヶ月から1年程度の継続的な取り組みが必要になることが多いとされています。
焦らず、専門家と二人三脚で進めていく姿勢が大切です。

Yahoo読者相談に見る「生えてこない」という不安の声

抜毛症について調べていると、
Yahoo読者相談などの質問サイトに悩みを投稿している方が非常に多いことに気づきます。

とくに多いのが、同じ場所の髪を繰り返し抜いてしまい、
数か月経っても産毛すら生えてこないという不安の声です。

投稿を見ていくと、
抜いてから2週間ほどで細い毛が顔を出したという報告がある一方で、

1年近く同じ部分を触り続けていた人は2か月休止しても変化が見えず不安が募っていたという例も見られます。
眉毛やまつ毛を抜いてしまうケースでも同様で、

以前は数週間で生え変わっていた毛が、
繰り返し抜いた後はなかなか戻らなくなったという声が目立ちます。

こうした違いが生まれる背景には、
毛根そのものへのダメージが積み重なっているかどうかが関係していると考えられています。

毛を抜く行為が一度きりであれば毛根は比較的早く回復しますが、
同じ毛穴から繰り返し毛を引き抜くと、毛包の組織が傷つき、

次の毛が育つサイクルに遅れが生じやすくなります。
不安な気持ちはよく分かりますが、

まずは同じ部分を触らない期間を作ることが回復への近道になるとされています。

髪を触る・切る癖との関連性

寄せられた相談の相談を見ていくと、髪を「抜く」だけでなく、
無意識に髪を「触り続けてしまう」「気づくと自分で切ってしまう」といった、

似た系統の癖に悩む声も少なくありません。
共通しているのは、緊張したときや手持ち無沙汰なときに、

意識しないまま手が髪に伸びてしまうという感覚です。

受験や仕事のプレッシャーが大きい時期に癖が強くなったという声や、
美容師に触り癖を指摘されて初めて自覚したという声もあり、

本人が「病的なレベルかもしれない」と感じてから相談に至るケースが目立ちます。
髪を切りたい衝動に駆られて一度切り始めると、

気が済むまで止められなくなるという体験談もあり、
抜毛症と隣り合わせの症状として語られることが多いようです。

注意したいポイント:髪を触る・抜く・切るといった行為は、いずれも緊張や不安を一時的にやわらげるための無意識の対処行動だと考えられています。「だらしないから」「意志が弱いから」という話ではなく、脳の緊張反応の表れとされているため、自分を責めすぎないことが回復の第一歩です。

「何科に行けばいい?」受診先に迷う人へ

「抜毛症は何科を受診すればいいのか分からない」という質問も相談として繰り返し見られるテーマです。
抜け毛という体の症状が目立つため、まず皮膚科を思い浮かべる人が多いのですが、

実際には行為の背景に心理的な要因があるとされているため、
心療内科や精神科が案内されることも珍しくありません。

ただし「精神科にはまだ抵抗がある」「心療内科の敷居が高く感じる」という声も多く、
受診をためらったまま何年も一人で抱え込んでしまう人もいるようです。

寄せられた相談の回答では、まず皮膚科で頭皮の状態を確認してもらい、
そこから心療内科や心理カウンセリングを紹介してもらうという段階的な進み方を勧める意見も見られました。

いきなり専門的な場所に行くのが不安な場合は、
まず身近な皮膚科に相談するところから始めても問題はないとされています。

人目が気になる・学校でどう過ごすか

薄くなった部分を人にどう見られるかという悩みも、
抜毛症に関する相談で頻繁に出てくるテーマです。

とくに10代の学生からは、
学校にウィッグをかぶって通っていて不自然に見えていないか気になる、

周囲に気づかれたくないといった相談が寄せられています。

寄せられた相談の回答を見ると、
最近の医療用ウィッグは自然な仕上がりのものが増えており、

周囲がすぐに気づくケースは思ったより少ないという意見が目立ちます。
一方で、無理に隠そうとして余計に意識してしまい、

ストレスが増えて抜毛が悪化するという悪循環に陥る人もいるようです。
信頼できる友人や家族には状況を伝えておくことで、

精神的な負担が軽くなったという体験談も見られました。

人目が気になるときに意識したいこと

  • 隠すこと自体を否定する必要はないが、隠すためのストレスが症状を悪化させていないか振り返る
  • 信頼できる相手にだけ状況を伝えておくと気持ちが軽くなることがある
  • ウィッグや帽子はあくまで「その場をしのぐ手段」であり、根本的な対処は別に必要

習慣逆転法の仕組みと改善までの期間の目安

記事の前半でも触れた「習慣逆転法」は、
抜毛症に対する認知行動療法の中でも中心的に使われている手法です。

無意識のうちに毛を抜いてしまう「自動型」のケースに特に効果が期待できるとされており、
抜毛のきっかけとなる状況や感情を洗い出し、

その代わりになる別の行動に置き換えていく訓練を行います。

癖の期間 改善までの目安
数週間〜数か月程度 比較的短期間で落ち着くケースが多いとされる
1年前後 数か月〜半年ほどの継続的な取り組みが必要になりやすい
数年以上 習慣が根強く、専門家のサポートを受けながら長期的に取り組むケースが多い

治療にかかる期間には個人差があり、癖の期間が短いほど早く改善しやすい一方、
何年も続いている癖ほど根強くなっているため、

改善までに時間がかかりやすいとされています。
焦って結果を求めるよりも、

小さな変化を積み重ねていく姿勢が回復への近道になると言われています。

今日からできる頭皮ケアと生活習慣の見直し

治療機関に相談することと並行して、
頭皮や毛根への負担を減らす日常的なケアを意識することも回復を後押ししてくれます。

抜いてしまった部分は特にデリケートな状態になっているため、
洗髪時の摩擦や爪を立てる洗い方を避けることが大切です。

睡眠不足が続く

癖が出やすいと感じる人の割合(体感ベース)

締切前など緊張時

癖が出やすいと感じる人の割合(体感ベース)

リラックス時

癖が出やすいと感じる人の割合(体感ベース)

シャンプーは指の腹を使って優しく洗い、
タオルドライも強くこすらずに押さえるように水分を取ることが勧められています。

加えて、睡眠不足や食生活の乱れは自律神経のバランスを崩し、
無意識の癖を強めてしまう要因になるとも言われているため、

生活リズムを整えることも回復の土台になります。

「またぶり返した」再発への向き合い方

一度落ち着いたと思っても、忙しい時期や大きなストレスがかかったタイミングで、
また同じ癖がぶり返してしまったという声も編集部に寄せられる相談には多く見られます。

「せっかく我慢できていたのに、
また抜いてしまった」と自分を責めてしまう人も少なくありません。

専門家の間では、抜毛症は一直線に治るものではなく、
良くなったり少し戻ったりを繰り返しながら少しずつ回数が減っていくものだと説明されることが多いようです。

ぶり返した瞬間に「また失敗した」と捉えるのではなく、
きっかけになった状況を振り返り、

次に同じ状況が来たときの対処法を考え直す機会と捉える方が、
長い目で見て回復につながりやすいとされています。

癖が強くなりやすいきっかけとは

寄せられた相談の投稿を見ていくと、
抜毛症や髪を触る癖が強くなったタイミングとして「受験期」「進学・就職などの環境の変化」「人間関係の悩み」を挙げる声が目立ちます。

新しい環境に適応しようと気を張り続けることが、
無意識の癖を強める引き金になりやすいと考えられています。

癖が出やすいと感じやすい場面の例

  • 試験や締切前など、結果へのプレッシャーが大きい時期
  • 進学・転職・引っ越しなど、環境が大きく変わった直後
  • 人間関係で気を遣う場面が続いているとき
  • 夜、一人になってスマートフォンを見ながらぼんやりしているとき

反対に、休日にリラックスしている時間帯は癖が出にくいと感じている人も多く、
緊張状態が続く場面ほど注意が必要だと言えそうです。

自分がどんな場面で癖が出やすいのかを記録しておくと、
後述する習慣逆転法にも役立てやすくなります。

代わりの行動を用意する具体的な工夫

習慣逆転法の中心的な考え方は、
髪を抜く代わりになる別の行動を用意しておくことです。

手が髪に伸びそうになった瞬間に、
あらかじめ決めておいた別の動作に切り替えることで、

抜毛の回数を少しずつ減らしていくことを目指します。

編集部の調査でも、手持ち無沙汰なときに握れる小さなグッズを持ち歩く、
気になる部分に帽子やヘアバンドをつけて物理的に触れにくくする、

といった工夫を実践している人の声が見られました。
どの方法が合うかは人によって異なるため、

いくつか試しながら自分に合うものを見つけていく姿勢が大切です。

代替行動の例 期待されるポイント
ストレスボールやミサンガなど手を使うグッズ 手持ち無沙汰な瞬間の「手のやり場」を作る
気になる部分に触れにくい髪型・アイテム 物理的に手が届きにくくすることで無意識の動作を減らす
深呼吸や短い散歩などの切り替え動作 緊張状態そのものを和らげる

家族が気づいたときの声のかけ方

家族が本人の癖に気づいたとき、
どう声をかければいいか悩むという相談も多く寄せられています。

「やめなさい」と繰り返し注意しても本人には止められず、
かえって自己嫌悪を強めてしまったという失敗談も少なくありません。

寄せられた相談の回答では、行為そのものを叱るのではなく、
本人が安心して話せる雰囲気を作ることを優先する意見が多く見られました。

無意識の行動を頭ごなしに指摘すると、
本人が「見られている」という緊張からかえって癖が悪化することもあるため、

気づいたときにさりげなく話しかける、必要なら一緒に病院を探す提案をするなど、
寄り添う姿勢が回復を後押しすると考えられています。

家族が意識したいこと:「なぜやめられないのか」を問い詰めるのではなく、「何かストレスに感じていることはある?」と気持ちの面から話しかける方が、本人が心を開きやすいとされています。

記録をつけるセルフモニタリングの効果

習慣逆転法を実践するうえで、専門家からもよく勧められているのが、
癖が出た状況を簡単に記録しておくセルフモニタリングです。

いつ、どんな場面で、
どんな気持ちのときに手が伸びたのかを書き留めていくことで、

自分でも気づいていなかった傾向が見えてくることがあります。

記録に残しておきたい項目の例

  • 癖が出た時間帯・場所
  • 直前に感じていた気持ち(緊張・退屈・イライラなど)
  • そのときの状況(勉強中、スマホを見ている最中など)

スマートフォンのメモ機能に一言残すだけでも構わないとされており、
完璧に記録しようとする必要はありません。

継続することで、
どのタイミングに代替行動を用意しておけばいいかが具体的に見えてくるため、

遠回りに感じても回復への近道になるとされています。

男性・女性で違いはある?AGAとの見分け方

抜毛症は男女どちらにも見られますが、
統計的には女性の方が相談件数が多い傾向があるとされています。

ただし男性であっても、
周囲に相談しにくいと感じて一人で抱え込んでしまうケースが少なくないようです。

特徴 抜毛症でよく見られる傾向 AGA・薄毛でよく見られる傾向
薄くなる範囲 不自然な形・一部分に集中しやすい 生え際やつむじなど決まった範囲から進行しやすい
毛の状態 短い毛や折れた毛が混ざりやすい 毛が全体的に細く短くなっていく
進行のきっかけ ストレスや緊張と関連しやすい 加齢やホルモンの影響と関連しやすい

男性の場合、もともとの薄毛やAGAと見た目が似てしまうことがあり、
「単なる薄毛なのか、

抜毛症によるものなのか」を自分では判断しづらいという声も見られます。
生え際やつむじ以外の不自然な位置に薄い部分がある、

特定の範囲だけ極端に短い毛が集中しているといった特徴がある場合は、
抜毛症の可能性も視野に入れて専門家に相談してみることが勧められています。

専門家に相談する際に伝えておきたいこと

実際に病院やカウンセリングを受ける際、
何をどう伝えればいいか分からず戸惑う人も多いようです。

事前に簡単なメモを用意しておくだけでも、
初回の相談がスムーズに進みやすくなります。

相談前に整理しておきたいこと

  • 癖が始まったおおよその時期
  • 1日・1週間あたりの頻度の目安
  • 特に出やすいと感じる場面や気持ちの状態
  • これまでに自分で試した対処法とその結果

いつ頃から癖が始まったか、どのくらいの頻度で起きているか、
どんな場面で起きやすいかといった情報を簡単にまとめておくと、

医師やカウンセラーも状況を把握しやすくなります。
うまく言葉にできなくても構わないので、

思いつくままメモしておくことから始めてみてください。

習慣逆転法以外の治療の選択肢

抜毛の癖に対する治療は、習慣逆転法などの心理療法が中心になることが多いが、
症状の背景に強い不安やストレスが関わっている場合は、

薬物療法が併用されることもある。
専門医の判断のもとで抗不安薬や抗うつ薬が処方されるケースもあり、

心理療法と薬物療法を組み合わせることで改善が進みやすくなることもあるとされる。

どの治療法が適しているかは、症状の程度や背景にある要因によって異なるため、
自己判断で市販薬に頼るのではなく、心療内科や精神科、

皮膚科など専門の医療機関で相談することが第一歩になる。
治療は決して「気合いや根性で治すもの」ではなく、

専門的なサポートを受けながら少しずつ向き合っていくものだという理解が大切だ。

足のスキンケアをする美容ルーティン
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周囲に相談しづらいと感じている人の声(体験談イメージ)

20代・女性

気づいたときには無意識に髪を触って抜いてしまっていて、
自分でもどうすればいいか分からず長い間誰にも相談できませんでした。

思い切って心療内科を受診したところ、責められることなく話を聞いてもらえて、
少しずつ気持ちが楽になりました。

一人で抱え込まなくてよかったと今は感じています。

治療に関するもう一歩踏み込んだ疑問

薬物療法はどのくらいの期間続けるものですか?
症状の程度や個人差によって大きく異なるため、一概にはいえません。医師の判断のもとで少しずつ経過を見ながら調整していくのが一般的です。自己判断で服薬を中断せず、担当医と相談しながら進めることが大切です。
抜毛の癖があることを、育毛剤で改善できますか?
抜毛症は行動の癖や心理的な要因が背景にあるため、育毛剤だけで根本的に改善することは難しいとされています。育毛剤は頭皮環境を整える補助的な役割にとどまり、癖そのものへの対処には習慣逆転法などの専門的なアプローチが必要です。頭皮のケアと並行して、専門医への相談を優先することをおすすめします。
ムダ毛のないなめらかな女性の脚
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よくある質問

眉毛やまつ毛を抜いてしまう場合も同じ考え方でいいですか?

眉毛やまつ毛も髪の毛と同じく毛包から生えているため、
抜く行為を繰り返すと生え変わりが遅れやすいという点は共通しています。

ただし部位によって毛周期の長さが異なるため、
気になる場合は自己判断せず皮膚科などで相談することをおすすめします。

抜毛症は一度治ってもぶり返すことがありますか?

環境の変化や強いストレスがきっかけで再び癖が出てしまうことはあるとされています。
ぶり返し自体を失敗と捉えず、

きっかけになった状況を振り返りながら根気強く向き合っていくことが大切だと考えられています。

心療内科に行くのが怖い場合はどうすればいいですか?

心療内科への抵抗感を持つ人は多く、まず身近な皮膚科で頭皮の状態を相談し、
そこから専門的な窓口を紹介してもらう進み方でも問題はないとされています。

無理のないところから相談を始めることが大切です。

学校でウィッグを使うと不自然に見えますか?

近年の医療用ウィッグは自然な仕上がりのものが増えており、
周囲がすぐに気づくケースは少ないとされています。

信頼できる先生や友人にだけ事情を伝えておくと、
精神的な負担が軽くなったという声もあります。

記録をつけるのが面倒に感じてしまいます。簡単な方法はありますか?

毎回詳しく書く必要はなく、
スマートフォンのメモに時間帯と一言だけ残す程度でも十分だとされています。

続けやすい形を優先することが、セルフモニタリングを長続きさせるコツです。

家族にどう相談すればいいか分かりません。

いきなり全てを話す必要はなく、
まずは「最近ストレスが多くて」といった気持ちの部分から伝えてみるという方法もあります。

信頼できる家族や友人に少しずつ状況を共有していくことで、
一人で抱え込む負担を減らすことができます。

抜毛症と薄毛・AGAはどう見分ければいいですか?

抜毛症では不自然な形や一部分に薄くなった範囲が集中しやすく、
短い毛や折れた毛が混ざりやすいのが特徴とされています。

一方でAGAは生え際やつむじなど決まった範囲から進行しやすい傾向があります。
判断が難しい場合は自己判断せず、

皮膚科やAGA専門クリニックに相談することをおすすめします。

髪を抜く癖は病気なのですか?
抜毛症(トリコチロマニア)という状態として知られており、心理的な要因が関係しているとされています。
抜いた髪はもう生えてこないのですか?
抜き続けることをやめれば、2〜3ヶ月ほどで新しい髪が生えてくる可能性があるとされています。
子どもにも起こりますか?
年齢を問わず起こりうるとされ、子どもの場合も無理に叱るのではなく専門家に相談することが推奨されています。
皮膚科と心療内科、どちらに相談すべきですか?
頭皮の炎症など身体的な症状が気になる場合は皮膚科、癖そのものが気になる場合は心療内科への相談も選択肢です。

まとめ

髪を無意識に抜いてしまう癖は抜毛症と呼ばれ、
ストレスなど心理的な要因が関係しているとされています。

抜くのをやめれば髪が生えてくる可能性は十分にありますが、一人で抱え込まず、
必要に応じて専門家に相談することが大切です。

抜毛症は珍しい悩みではなく、読者相談をはじめとする質問サイトを見るだけでも、
同じように苦しんでいる人が数多くいることが分かります。

一人で抱え込まず、皮膚科や心療内科、
信頼できる周囲の人に少しずつ状況を共有していくことが、

回復への確かな一歩になります。

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